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July 16, 2014

国際会議の報告です

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久しぶりにブログを書きます。

タイムリーではないのですが、報告したいことがあります。
6月25日ギリシャのクレタ島に行きました。クレタ島にて、H.C.I.I-Human Computer Interaction International(人間とテクノロジーの間の相互作用に関する国際会議)という世界各国から1000人ほどの研究者が集まった国際会議が開催されました。日本からも100名ほどの研究者が来ており、京都工芸繊維大学大学院教授 伝統みらい教育研究センター長 濱田泰以工学博士も主催者のひとりであり、同大学院、桑田教彰准教授もとで博士課程をめざしている学生たちが、Utilizing Traditional Wisdom and Technologies in Industry(産業における伝統的な知恵と技術の活用)というセッションで学会発表をしました。

博士課程を目指している人たちは、それぞれ30代・40代の若い世代の中小企業のオーナーたちですが、彼らはリーダーとしての重責や、厳しい企業経営の難しさに直面しつつも、その地位に甘んじることなく目標を持ち誠実に真摯に研究に励んでいます。たった15分の発表でも、数十時間もデータを集めたり実験をしたりと、日々研究を積み重ねているのです。
彼らをみていると私は次世代に希望を見出せる気がします。それぞれが経済的にも物理的にも多大な力を注いでいるのを見るとき、彼らが日本に、ひいては世界に貢献していってくれるだろうと信じ、彼らのような若い研究者を大切にする日本にしたいと思います。内向きの日本といわれていますが決してそんなことはありません。日本の研究者たちはしっかりと緻密に研究に励んでいます。

濱田教授は複合材利用において世界的第一人者であり、長女も濱田教授ならびに桑田准教授のもと博士課程の研究をしているのです。
長女の講演のテーマは、「いけばなにおける初心者・熟練者の手直しの評価基準の違いについて、データを集め科学的に解明する」でした。日本語で説明されてもわからないようなものを、英語で話されてもわからないのではないかと思いましたが、近ごろはパワーポイントを使うので楽しんで聞くことができました。終了後、外国人から手直しについての大変難しい質問がでていましたが、それにもきっちり正確に答えている姿に、娘ながら感服し、それは今までの研究の成果の賜物だと思いました。むしろ準備してあった研究の発表以上に、自らその場で答弁した内容にはとても説得力がありました。
またある青年は、小田原のプラスチック加工を製造している若手社長ですが、父親は日本で一番プラスチック加工において秀でた職人芸を持っているようです。初心者と職人芸を持った熟練者の技の違いをただ単にその人間の技能や経験で片付けないで、それに科学的解明をプラスし、データ等を集めながら説明していました。

ある人は日本ならびに世界の博物館などで修復事業にたずさわり、ある人は代々つづく毛髪を家業とし、それぞれが世界の伝統工芸に身をおきながら、ただそれを守るだけではなく、未来に向けて飛躍しようと模索しているのです。
久しぶりに私も若い息吹に触れ、みずみずしい感性を取り戻しました。


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